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Sabishii-Room.

ここに答えはありません。

大量のダンボールを持った大学生とその両親をマンションのエレベーターで見た話。

懐かしく思った。

マンションの上階から到着したエレベーターには、大学生とその両親が大量のダンボールを持って乗っていたからだ。

おそらく、今年一人暮らしする大学生が、荷解きを両親に手伝ってもらっていたのだろう。

どことなく恥ずかしそうにしている大学生に、わかるわかると、笑みがこぼれた。

僕が大学生になって一人暮らしをする時も、両親に荷解きやらなんやら手伝ってもらった思い出がある。

僕が当時住んでいたアパートは、同じ大学に通う学生しか住めない規約になっていたので、廊下で両親と一緒にいるところを見られたりするのは、なんだか少し恥ずかしかった。

ちょっと強がったりして、鬱陶しく思ったりしていたのだけど、いざ両親が帰るとなると、ひとりぼっちの部屋が寂しくて辛かった。

この時期は、そんな思いをしている人がたくさんいるのかな。

一人暮らし歴も今年で6年目。

時々、一人で暮らせていることを不思議に思ったりする。

僕は大学で建築を学んでいたので、マンションなどの作りが、人間にとって豊かなものではないことを少しは理解している。

だけど、一人暮らしを始める時に感じるあの寂しさを経験するために、隔離されたハコ(部屋)があってもいいのかな、なんて思ったりする。

一人暮らしが始まった時の春の匂いが、今年も部屋に入ってくるのが、たまらなく好きだ。